お知らせ

初リモート開催!京都第二赤十字病院との症例報告会を開催しました。

京都第二赤十字病院(第二日赤)と京都大原記念病院グループの症例報告会が10月28日、第二日赤とグループ3会場をウェブで結んで開催された。両院合わせて約120人の参加があった。会は、発症後の急性期の治療に当たる第二日赤と、その後のリハビリテーションを担う同グループ(京都大原記念病院京都近衛リハビリテーション病院御所南リハビリテーションクリニック)が、連携して診た患者様の経過について理解を深める狙いで毎年開いている。今年は密集による新型コロナウイルス感染のリスクを避けるためリモート形式での開催となった。

永金義成・第二日赤脳神経内科部長が司会を務め、垣田清人・京都大原記念病院院長が開式あいさつを行った。

一例目は「回復期病棟で精神症状が悪化した頭部外傷後高次脳機能障害の事例」と題して京都大原記念病院の大道卓摩医師らが発表。失語症、注意障害、記憶障害を呈した50代女性が、回復期リハビリテーション病棟における多職種協働のアプローチにより一旦改善を認めたが、環境変化等の因子により精神症状の増悪を認め、社会復帰が困難になった事例を、詳細な経過と要因について報告した。

二例目は「早期の高次脳機能障害の改善により独歩で自宅退院に至った症例~コロナ禍で見えた課題」と題し、京都近衛リハビリテーション病院の藤井良憲医師らが発表。60代後半の男性患者は歩行や基本動作が改善し自宅に退院できたものの、コロナ禍にて入院期間に外泊ができず、自宅でのセルフケアの確認など退院後の在宅生活が十分イメージできないといった課題が表出した事例となった。

閉会あいさつでは村上陳訓・第二日赤脳神経外科部長が「来年は(コロナ禍収束により)第二日赤の会場でお待ちします」と語った。

近衛会場の様子。画面越しに積極的なディスカッションが交わされた(画面は村上陳訓・第二日赤脳神経外科部長)

近衛会場の様子。画面越しに積極的なディスカッションが交わされた(画面は永金義成・第二日赤脳神経内科部長)

 

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