京都大学医学部への留学生が見学にご来院されました。
ブラウン大学 医学部(アメリカ)、エバーハルト・カールス・テュービンゲン大学 医学部(ドイツ)からの留学生3名が、京都近衛リハビリテーション病院の見学に来院されました。3名は京都大学医学部への留学で来日されており、日本の医療制度を知る目的で府内の急性期、回復期の各医療機関を見学訪問されました。今回はその一環で、京都大学医学部附属病院 加藤源太 先生(診療報酬センター 副センター長)の引率のもと、日本の回復期リハビリテーションを知る目的で来院されました。
当日は同院 岡伸幸 院長と挨拶を交わした後、同 院長補佐 児玉直俊 医師、高岡佐和子 理学療法士(同院 リハビリテーション部 管理者)が院内をご案内。病棟、リハビリテーション訓練室、屋上訓練スペース(近衛天空回廊)などを、時折、加藤先生の通訳を介し患者様とコミュニケーションを取りながら、また機器等を体験いただきながらじっくり見学されました。
見学後は、児玉医師が「 what is 回復期“kaihukuki”rehabilitation hospital ?」と題し、日本のリハビリテーション医療の仕組み、実情を織り交ぜてプレゼンテーションでご紹介しました。
日本は世界的にみても圧倒的に高齢化が進み、日本の医療を支える社会保障制度は非常に厳しい状況にあります。そんななか急性期医療はもちろん、その後を請け負う回復期リハビリテーションの意義は近年一層高まっています。私達はそこの専門家として「障害を克服する」「機能を改善する」「活動を育む」ために日々取り組んでいるとご紹介しました。プレゼンテーションでは、実際の症例映像もご紹介し、実際に患者様がリハビリに取り組まれる様子を見学した後だったこともあり「Good ! 」と感心して見ておられました。
プレゼンテーションの後は、田村さち子 看護師(病棟管理者)も合流し、様々な意見交換や質問が交わされました。そんななかで児玉医師から「リハビリ医はアメリカやドイツではどんなイメージですか?」と投げかけられました。ドイツの学生さんによると「セラピストの仕事というイメージがある。リハビリを担う医師と言うのはあまりイメージがない。」そうです。アメリカの学生からは「循環器内科から、リハビリ分野に転身されたのはなぜ?」と質問があがりました。児玉医師は「急性期循環器診療において、治療により心臓の状態が良くなっても、体力が低下し生活機能は良くなっていない高齢患者さんを多く経験した。その経験からリハビリテーションに関心を抱いた。まだメジャーな分野ではないが、近年リハビリテーションの存在感や位置づけ、重要性が高まっているのは間違いない。」と考えを述べました。引率の加藤医師をはじめ、学生3名も日本の背景や児玉医師の考えなどを聞きその重要性を知っていただけたようです。
様々な交流機会も大切に、医療の質向上を目指して参ります。
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