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不安を取り除き、満足していただける医療サービス提供への挑戦。ー児玉直俊 新院長インタビュー-

-院長就任おめでとうございます。今の率直な気持ちを聞かせてください。
身の引き締まる思いです。これまでも院長補佐として病院運営に関わってきましたので、やることが大きく変わることはないと思っています。とは言え、最高責任者になることの重みは感じています。岡伸幸前院長は、静かに物事を見極め、重要な時にはしっかり指導されていました。末梢神経分野の先端を走って来られた豊富な経験からにじみ出るものは、真似できるものではありませんが、見習いたいです。就任式も終えたので、これから期待と覚悟を胸に理想の姿を目指します。

-理想の姿とはどのようなものでしょうか。
『日本一のリハビリ病院』です。決して夢物語ではなく、そのポテンシャルはあると思っています。何をもって良い病院とするかは難しいところ。特にリハビリ病院は、年間5,000件の手術をしています!といった分かりやすい尺度はありません。やはり、人なのだろうと考えます。

-人ですか。
当院はコンパクトな造りではありますが、病室やリハ室、広い廊下など環境には恵まれています。ですので、建物や機器などハード面の充実だけでなく、患者様・ご家族に安心していただくための関わりやサービスなどソフト面をより重視していくということです。
まずは、患者様・ご家族を心理面からもサポートし、安心していただく(不安を取り除く)。そして、リハビリ以外の生活部分で感じやすい不便や不満を「病院だから仕方ない」で片づけず、できるだけ満足していただけるものに高めていきたいと思っています。
そのために、全てのスタッフの接遇、言葉遣い、気遣いといった人としての成長を支えていく。専門技術を高めることは当然ながら、職員の人としての意識やモチベーションを高めてソフト面を向上させ、総合的な満足度を高めていくこと。これが『日本一のリハビリ病院』への道だと思っています。

-具体的に今やっていることや、これから取り組みたいことはありますか。
まずは、 社会復帰という患者様の入院目的を達成しなくてはなりません。そのために、専門性の向上が基本であることは揺らぎません。外に目を向けることも大切だと思いますので、学会や外部研修への参加、他院との情報交流等は積極的に後押しします。リハビリ訓練をより充実させるために最先端の手法や知見を積極的に取り入れます。

特色ある設備の一つADL訓練ゾーン

1日最大3時間行うリハビリ訓練以外の21時間の過ごし方は、リハビリの成果を高めるうえで重要です。今はまだリハビリ看護・リハビリ介護への意識の在り方が人それぞれになりがちなので、組織として認識を共有し、教育し、更なる高みを目指します。
これら医療の質向上に加えて意識するのが、生活関連サービスの充実です。入院の目的は治療や社会復帰であっても、病院で過ごす時間が患者様の生活であることに変わりはありません。不便や不満を感じながらも「病院だから仕方ない」と諦めてしまいがちな要素は、治療に直接影響しないことであっても一つひとつ取り除いていきます。2022年10月時点で既に実施している取り組みは、厨房を直営化して進める食事改革病室アメニティの見直しコンシェルジュの配置です。Wi-Fi環境の整備やコンビニでの買い物同行なども合わせて、入院生活の改善に向けた様々な取り組みをしています。
安心と満足のある生活環境は、結果としてストレスなくリハビリに集中できる環境になると期待していますし、実際その手応えも感じています。医療の質向上はもちろんのこと、生活関連サービスの充実を図り、患者様の総合的な満足度向上を目指して挑戦し続けます。

-夢が膨らみます。開設から5年目を迎えています。この期間はいかがでしたか。
新しい拠点を立ち上げるうえで、産みの苦しみはたくさんありました。職員体制も、現場のオペレーションも、細かな物資も、当然イチから整えないといけませんでしたから。言えることも言えないことも、いろいろありましたね。表面的には順風満帆に見えることもあるようですが、悩むことは多かったですよ。現場の努力には感謝しています。

就任式の冒頭、感謝の想いを伝えた

ただ、確実に地域のリハビリ病院として信頼していただけるようになってきたと、医療連携室の副室長(兼務)としても実感しています。口コミを通して届くお声のほか、紹介元の医療機関から「こんなに良くなられて、本当に感動しています」といったお声をいただいたり、同業の方からご家族の入院相談を受けたりと、確かな成長を感じています。全体的には、ここまでの約5年、多くの関係者に支えられて順調に来ているのだろうと思いますね。まだまだお叱りやご指摘をいただくことも多く、課題はありますが、それは伸び代だと思っています。

-全体的に順調、その根底には大原イズムのようなものがあるのでしょうか。
それはあります。特に開院当初、大原で育った職員が中心となって頑張ってくれて、大原で培ったノウハウを近衛に移植するという形で上手く来たのかなと思いますね。ただ同時に、少し限界を感じているのも事実です。

-それはどういうことでしょうか。
大原で培われた想い、つまり理念に「患者様、利用者様の不安を取り除き、いつでも安心してご満足いただける医療・介護サービスを提供します」と掲げています。この想いは、変わらず重要な指針になります。
ただし、想いをあらわす手段に絶対的な正解はありません。私たちのゴールは、あくまで患者様やご家族の不安を取り除き、満足していただくこと。環境が変われば、方法も変わって然るべきです。「本院(大原)ではこうしてきたから」ではなく、「患者様や職員のためにはこうする方がいいから」という発想が重要です。今までの殻(やり方)に籠るのではなく、積極的に挑戦して改善していくし、現場にもその考えを伝えていきます。自分の頭で考えて意見できることが大事です。

-京都近衛リハビリテーション病院は、グループにとって挑戦の拠点ということでしょうか。
京都近衛リハビリテーション病院が『日本一のリハビリ病院』を目指すうえで、 挑戦を続けることは必要不可欠です。加えて、京都大原記念病院グループの今後の事業展開を考えるうえでも、重要な挑戦の拠点であると捉えています。患者様・ご家族と向き合うなかで、不安を取り除き、満足していただくために必要なことは何か。 大原イズムに流れる想いを一つの重要な指針と据え、院外にも意識を向ける。良いと思えることは積極的に試験し、グループに還元していく。そういう拠点でありたいと思っています。

-最後に、この記事をご覧の皆様にメッセージをお願いします。(動画もご覧ください)
お陰さまで丸4年が経過し、5年目を迎えました。多くの支えをいただき、地域でリハビリ病院として信頼していただけるまでに成長して来れました。ここまで支えてくださった皆様に感謝申し上げます。
リハビリ病院の患者様は、急な病気や怪我で体に障害が起き、辛さや悲しさ、これからどうなるのかという不安を抱いておられます。その心にいかに寄り添うか。「患者様、利用者様の不安を取り除き、いつでも安心してご満足いただける医療・介護サービスを提供します」という想いを大切に、体現していきます。
加えて意識するのは、満足度です。「食事が美味しくなくても病院だから仕方ない」「生活が不便だけど病院だから仕方ない」といった、仕方ないを無くしていきます。美味しい食事、快適に過ごせる環境、お一人おひとりに行き届くサービス。医療の質向上はもちろん、総合的に高い水準で満足していただけるサービスの提供を目指します。これからの京都近衛リハビリテーション病院にご期待ください。

-児玉院長、ありがとうございました。

【Profile】
児玉直俊(こだまなおとし)

【略歴】
順天堂大学医学部卒。初期臨床研修後、京都市内の回復期リハビリ病棟勤務、京都府立医科大学リハビリテーション医学教室を経て、2018年京都近衛リハビリテーション病院開院と共に院長補佐に就任。2022年10月同院院長に就任、現在に至る。「盛時には驕らず、衰時には悲しまず」がモットー。何事にも浮き沈みはあるが、常に物事を俯瞰的に捉え、かつ感情に揺さぶられることなく行動する。医療法人社団行陵会 副理事長。

【専門・資格】
日本リハビリテーション医学会専門医
日本循環器学会専門医
日本内科学会認定医
日本心臓リハビリテーション学会指導士
義肢装具等適合判定医

【学会】
日本リハビリテーション医学会
日本循環器学会
日本内科学会 他

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