スタッフ紹介Vol.3 リハビリテーション部「継承と新たな試み」
今春、おかげさまで開院を迎えた「京都近衛リハビリテーション病院」のスタッフを前回から複数回に分けてご紹介しております。今回は、当院リハビリテーション部より、ご挨拶をかねて、当院のリハビリテーションの取り組みについてご紹介いたします。
京都近衛リハビリテーション病院は、京都大原記念病院のリハビリテーションの機能や理念を継承し、患者様が元の生活に戻りたい、チャレンジしたいと願う気持ちを後押しする支援体制を整えています。患者様やご家族、医療・介護に携わる地域のみなさま全てが足を運びやすく風通しが良いと感じる、心地よい関係つくりを目指しています。
当院では、リハビリテーションに関する訓練機器や検査器具は最新のものを取り揃えています。中でも注目は2種類の「免荷リフト」です。走行レールやフレームから吊るした器具を身体に装着することで体重を免じた状態を保ち、立つ・歩く訓練ができます。これにより脳卒中など発症後、間もない患者様でも早期に訓練をはじめることができます。前後左右、360度自由に歩くことができ、注意障害を有する患者様でも、難易度が高く転倒の危険を伴う状態であっても安心して訓練を受けることができます。
訓練機器の他には退院後の生活を見通して装具や自助具、生活用品など400種、計2,000点を揃えて訓練に活用しています。さらに具体的な生活環境と身体の動きを評価するため、本格的な「ADL室」を設けています。病院の中に建てられた1LDKの「家」であり、玄関、廊下、トイレ、風呂、洗面所、台所、4畳半の和室があり、随所に機能的な細工が施されています。
廊下には廊下幅を調整できる壁があり、歩行や車いすでの移動方法を確認できます。浴室には高さが可変できる浴槽があり、自宅の浴槽に合わせた入浴動作が確認できます。台所には車椅子に対応した昇降キッチンがあり、訓練として実際に食材と調理器具を用いて料理ができます。
患者様の退院に向けた課題や取り組みは決して同じものはありません。私たちはみなさまのご期待に応えるため、準備を惜しまず、万全のチーム体制を整えます。退院後、皆様が安心してお暮しいただくための懸け橋となれますよう、一生懸命務めさせていただきます。
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