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痙縮治療の新たな選択肢 「体外衝撃波(ショックウェーブ)治療器」を導入!

「体外衝撃波(ショックウェーブ)治療器」は海外の研究論文で脳卒中や脊髄損傷後の痙縮に対する効果が報告され、国内でも脳卒中治療のガイドライン2021に掲載されるなどして広く知られるようになった治療機器です。痙縮のあらわれた部位に衝撃波を照射することで動かしやすい状態とし、リハビリ治療を実施します。元は足底腱膜炎などスポーツによる体の使いすぎを主な要因とする症状の治療に用いられていましたが、有害な事象が起こった報告もなく、当院の痙縮治療の新たな選択肢として2023年3月に導入しました。

痙縮は、脳卒中の発症後、時間の経過とともに麻痺と一緒にあらわれることが多い症状です。筋肉が緊張しすぎて、手足が動かしにくい、手指が握ったまま開きにくい、足先が足の裏側に曲がるなどの症状がみられます。痙縮が強いと、かかとが地面に着かない、腕が伸ばせずに胸やお腹にくっついた状態になることもあります。
これまで痙縮に対しては、ハンディマッサージャーの振動刺激やボツリヌス療法を行っていました。しかし、振動刺激は持続効果が短く、ボツリヌス療法は回復期リハビリ病棟における制度上の制約が課題となり積極的な実施はできていませんでした。当院に限らないこの課題を、体外衝撃波(ショックウェーブ)治療器が低減させることを期待しています。実際、導入後の効果を実感していますので、引き続き活用していきます。
今後も患者様の自立支援や介助量軽減に向けて、新たな知見を積極的に取り入れていきます。

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