お知らせ

藍の都脳神経外科病院(大阪市)からのお客様 リハビリテーション医療や病院運営について意見交流

藍の都脳神経外科病院から、佐々木 庸 院長ら3名がご来院されました。同院は脳卒中疾患の治療を主として大阪市鶴見区の地域医療を支える急性期病院です。

京都大原記念病院(以下、記念病院)と同じく脳卒中後遺症に対する治療法「 NEURO 」1に於ける東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学講座の関連施工施設です。関連病院というだけでなく、各治療や「 ボツリヌス療法 」2について連携している実績もあり、今回のご来院に至りました。

 

当日は、記念病院を始め、御所南リハビリテーションクリニック、京都近衛リハビリテーション病院とグループのリハビリテーション医療を担う各拠点を中心にご案内しました。医療(病院)、介護(介護老人保健施設)、福祉(特別養護老人ホーム)を廊下続きで展開しているモデルについては「 ある意味で地域包括ケアの先駆けですね。 」と関心もお持ちいただいた様子でした。

一連をご見学いただくなかで、リハビリテーション医療についてはもちろんのこと、職員の採用や教育のこと、主に中国に目を向けた外国人患者の受け入れに関することなど、共通に考える部分についても意見交換しながらご見学いただきました。

※1 : NEUROとは?

NEURO(NovEl Intervention Using Repetitive TMS and Intensive Occupational Therapy)とは、東京慈恵会医科大学付属病院リハビリテーション科の安保雅博教授グループが世界に先駆けて考案した、脳卒中後上肢麻痺(手指の麻痺)に対する革新的治療アプローチを指します。

以前には、TMSを適用することで確かに脳卒中後の上肢麻痺は改善するものの、その程度は軽微で効果の持続も短いとされていました。これに対して、NEUROは、ただTMSを適用するのみでなく、それに並行して集中的なリハビリを行うことで、上肢運動機能の回復をより確固たるもの(回復が顕著で効果が持続する)にしようとの考えから開発されたアプローチ法です。

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※2:ボツリヌス療法とは?

ボツリヌス療法とは、ボツリヌス菌(食中毒の原因菌)が作り出す天然のたんぱく質(ボツリヌストキシン)を有効成分とする薬を障害となっている筋肉内に注射する治療法です。

ボツリヌストキシンには、筋肉を緊張させている神経の働きを抑える作用があります。そのためボツリヌストキシンを注射すると、筋肉の緊張をやわらげることができるのです。ボツリヌス菌そのものを注射するわけではないので、ボツリヌス菌に感染する危険性はありません。

ボツリヌス療法を実施し、筋肉を緊張させている神経の働きを抑えることで、筋肉の緊張をやわらげ、動かしやすくなった状態で集中的にリハビリを実施します。

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