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ドクター登場!根本 玲医師(リハビリテーション科) 運動の効果

今春、着任された京都大原記念病院の根本玲医師(リハビリテーション科)のコラムをご紹介します。

運動の効果

風がとても涼しい季節になってきました。秋といえば、何を連想しますか。食べ物、山、芸術、読書、紅葉などと尽きません。私はいつもスポーツの秋を連想します。先日、車いすバスケットボールに触れる機会がありました。腕と上半身だけでバスケットをすることの大変さを実感したと同時に、車いすでもスポーツを楽しめることがわかりました。

今月のテーマは「運動」です。リハビリテーションで最も不可欠な点であり、皆さんが運動が好きでも、そうでなくても生きるのに避けて通れない身体活動です。

ここで質問です。「もし、あなたが1週間ずっと布団の中にいたら、身体にどのような影響をもたらすでしょうか?」。答えは一つではありません。頭がぼーっとする、体がしんどくなる、食欲がなくなる、骨がもろくなる、筋肉が落ちる、肌が荒れる、など様々な影響をもたらします。さらに、1週間布団の中でずっと寝ていると、筋肉は15%低下すると言われています。また、1日ずっと寝るだけで1~3%の筋肉が落ちます。驚きですよね。

むやみに安静にベッドの上になってはいけないことがわかります。病気になっても最低限、ベッドから出て歩くよう心掛けが必要です。ベッドから起き上がれない場合は、ベッドの上で自分でストレッチをするだけでも変わりますし、家族や知人にストレッチをしてもらうだけでも身体に及ぼす影響は良くなります。

また、運動の他に、失った筋肉を身につけるには、どうしたらいいでしょうか。筋肉の成分であるタンパク質(魚、肉、卵、乳製品、大豆製品など)を、私たちは1日に体重1kgにつき1.0~1.5g摂取するよう推奨されています(例:体重50㎏では、50~75gのタンパク質が必要)。目安として、卵や豆腐1個で6g、鶏肉300gで48g、お刺身90gで23gのタンパク質が含まれています。もちろん、タンパク質だけ摂るのではなく、炭水化物や脂質、ビタミンなどもしっかりと摂って初めて筋肉がつきます。

筋肉を失うのは簡単ですが、作るのは簡単ではありません。そのためには最低限、ベッドから起き上がって歩き、食事をしっかりと摂っていきましょう。

ストレッチ方法や栄養の摂り方については、ご遠慮なくスタッフにお声をかけてください。

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